
事の始まりは、家族でフィンランド製のヨットを購入したことから始まります。このヨットは、フィンランの工場で作られ日本へ船便で送られてくることになっています。 今回のフィンランド行きは、このヨットを見学に行く目的と、せっかくフィンランドに行くのだから、ヨットをチャーターしてバルト海クルーズを楽しもうと言う目的で行くことになりました。 そこに、私のOHでの運用がくっついたと言うわけです。
でも、JARLとは、いろいろ連絡取り合い申請書を貰ったりして、アドバイスを頂きました。 そこで、わかった事ですが 以前OHでは、相互運用協定の局に対して固定局の免許しか発行しなかったようです。 私がJARLで貰った申込み書の裏にそのように書かれていました。 これがくせ者でして、情報が無い私にとってこれが古い申込書だとは決して思わなかったのです。 「移動運用が出来ないそんなバカな」実は、もう1つフィンランドから貰った申込み書がありこれと比べると少しずつフォームが違うのに気付きました。
そうなんです、JARLからの物は古いものだったのです。 申込み書の裏をみると、固定局のみの英文がすっかり削除されているではありませんか。 はじめから、わかっていればこんな事すんなり行くことですが、初めてと言うのはいろいろあるものです。
OHでの免許の取得方法は、JAの従免・局免の英文証明とOHの免許申込書・パスポートのコピーそれに、次に問題になるパスポートのコピーが間違いなく本人のパスポートのコピーであると言う証明が必要です。
「これって、いったい何のこと?」となるのです。これは、公証人役場というところでもらう事になっていますが、うまく説明しないともらえないことになります。 私の場合も公証人役場で何に使うのかと、いろいろ聞かれやっと証明を出してくれました。 その方法は、公証人役場では、コピーの証明そのものはしてくれません。 そのコピーに「このコピーは、私のパスポートのコピーである」と自筆で書いてサインし、それを私文書として、それの証明をしてもらう方法で頂きました。 申請から1ヶ月でOHから免許を頂きましたが、これでOKとはいきません。 OHに着いて、銀行で85マルカを振り込まないとその免許は、有効になりません。 日本から海外送金で振り込む手はありますが、ダメです。 本人がOHに実際に来たとと言う証拠が無いからです。振込は、必ずOHの銀行でするよう書かれてます。
この旅行を計画しているのは、私ではなく他の人ですので「この情報をどこからもらえばいいのか?」から始めなければなりません。 現地のチャーター会社(この時点で大きな会社だと思っていた)のFAX番号を聞き、無線ができるか電源はあるかどこへ行くのかをやりとりし、向こうから基本的にはすべてOKの返事を頂きましたが、アンテナを建てるスペースや電源のある位置などの詳しい情報までは手に入れるのは無理でした。 相手がアマチュア無線家なら話が早いのですがそうは行きません。
ですから、現地へ行ってからが勝負です。 もし、電源の位置とアンテナを建てるスペースが遠くはれていて同軸や電源コードが届かなければ運用は出来ません。 予定では、1日目ヘルシンキからポルボーと言う町へ行き、2日目ポルボーからカッサリ島へ行き、3日目ヘルシンキに帰るというものでした。
「カッサリ島?ここは、ひょっとしてIOTAナンバーがあるのでは?ただ単にOHでの運用だけでなくIOTA運用(ペティションまではいかない)が出来るのでは」と欲が出来て調べるとなんとEU-140のナンバーが着いているではありませんか。
とりあえず、IOTA運用も考え、友人の舟木君に連絡しインターネットでの配信をしていただきIOTA運用の方法も教えていただきました。TNX(後で、どんでん返しがありますが)
また、荷物も飛行機に乗るとき超過運賃を払わないですむコンパクトなものにしなければお金の無い私には大変です。それに現地の詳しい情報もありません。 そこで、いろいろ考え実験し下記の内容のシステムを持っていきました。
リグ・・・FT-100(借り物)
アンテナ・・・ミニマルチ 2ELE HB9CV 14/21/28MHz
電源・・・DAIWA 30A スイッチング電源(中ふたを開けてタップを変えるだけで230V使用に変身)
同軸・・・5D-2V 30m
ポール・・・移動用ポールMAX5mHのもの(高くすれいいのですがこれ以上のものは、大きくて重い)
電源用コード20m
ステー用ひも10m4本
杭5本
工具
アンテナチューナー・・・MFJ製モービル用(借り物)
etc
これらの物を、中ぐらいのキャリーケースと高さ1.5mの大きめの釣り竿ケースに入れて持っていきました。(同軸30mが一番重かったフジクラでなく軽い安物でよかった)
最終手段として、現地へ行って地図を見、独断でEU-***とし変更になった事をアナウンスするしかないと考えました。 実際 QSOした何人かに訪ねられました。 このEU-***が後でどうなるわかりませんが。
よく、他の国へトランシーバーや電子機器などを持ち込めばイミグレーションのバゲージチェックで足止めをくらうと聞いていた私は、OHの免許とパスポートを持ち覚悟してイミグレーションに挑みました。 まずは、パスポートを見せ入国の印鑑をもらい、いよいよ問題のセクションへ。 荷物をもって次のドアへドアが開くとそこは、なっなんと空港の到着ロービー。 「あれあれイミグレのバゲージチェックはどこに?」 はじめは、何がなんだかわかりませんでしたが、早い話が、そんなものはじめから無かったのです。
Wでもあるのに、OHっていいとこですよ。ハイ ヘルシンキ到着が、現地時間の夜の8時さすが北欧の国です、外が昼間のように明るい天気は晴れ、夕暮れが夜の10時ごろで深夜に薄暗くなる程度1時か2時ごろには、太陽がでてきます。 この日は、ヘルシンキ中央駅の近くのホテルで1泊。
とりあえず、ヨットに乗り込み、バルト海クルーズへ。 バルト海ってどんなとこ?、正直言って、瀬戸内海、何百と言う大小さまざまな島があちこちにあり、また、島の形がみな、ピザのように平べったく山がありません。 海は、波も無し、静かな湖のようです。ここで、船酔いをする人はいないでしょう。天気は晴れ、気温22度最高のコンディションでした。風が弱かったので、3日ともまともなセーリングは出来ませんでしたが。 ヨットの中でMM運用を試みましたがうまくいかずワッチのみEUの局が入ってました。 仕方ないので、みんなとクルーズに専念しました。
夕方、第1の運用場所、ポルボーへ到着、いよいよ待望のOHでの初運用です。 情報が無かったので、どんなとこか到着するまでわかりませんでした。 着いてみて唖然ヨットハーバーのゲスト用のバースなのですが、その前がなんと公園。 大勢の人々が散歩したりジョギングしたり、人目に付きやすいつきやすい。 でもここでしかアンテナを建てる場所が無くここで運用するしかありません。 幸いにして最悪のケースは、免れました。(電源も近くにあった) 早急に、アンテナ・リグをセットして現地時間の午後6時からワッチ開始。 運用スタイルは、アンテナの下の地べたに座りまるでふろう者のよう。(あとから、折りたたみ式の机と椅子用にビールケースが差し得れされましたが) まずは21MHzから、YBのCQはよく入いってましたがJAは全く聞こえずEUの局もあまり聞こえないので14MHzにQSY、ここはにぎやかでした。 EUがガンガン入ってました。 やはり14MHzからかと思い第1声、時間は、日本時間の0時35分、ファーストコンタクトは、A41MDでした。
この後は、ほどよく呼ばれ続けQSO数は41局、途中夕食も含め運用。 困ったのは、JAがどの方向にあるのか解りません、コンパスを持ってきてやっと方向が解りました。 (はじめにキャプテンに聞いたら違う方向を指差しよった、JAがはじめ呼んでこないはずですは) この日のJAは、JA7BSV/JA3MZB/JR1BLX/JA7AKH/JA7TI/JAOFVHでした、時間はJST午前5時でした。 ただ、大変よく目立つので、じっと私を見つめ続ける人が後を絶たない始末。
見つめられると落ち着いてQSO出来ないので、こちらから声をかけ「アマチュア無線をやっている」説明すると、納得して去っていく。 これの繰り返しが続くなかのQSOでした。 これで、良かったのはOH2***と偶然にもアイボールQSO出来たことでした。 ガイドブックにも書いてあったのですが、フィンランド人は、散歩とサウナが好きです。 せっかくOHに来たのだから、一晩でもやろうかと思っていましたが、やはりおまけのOH運用、みんなが寝る時間には、アンテナをたたんでQRTとなりました。
まあ、とりあえずEU-097にしとこ、ダメだったらあやまるしかない。 島は、とてもきれいな島で無人島。 ただフィンランド人が好きなサウナだけはきちんとある。 サウナに私も入りましたが熱いの熱いの、終いにみんな我慢大会になってしました。
ヨットを着けたところは、おしゃれな桟橋になっていまして、おまけに島の名前が入ったカンバンまでがあり、アンテナを建てるのに絶好場所でした。
1度パイルになると他の周波数へ、浮気なんてさしてくれません。 14MHzに居座ることになってしました。 昨日と同じく、間にサウナと食事、島でのキャンプファイヤーを入れて、12時にはQRT。
翌日、21MHzでQRV、北米が良く入ってまして、北米と南米を中心にQSOしました。 この日のQSO数は、189局。JAも何局か呼んできました。 JST5時ごろJAが続けて呼んできましたので、JAを指定しましたがたいして呼んできませんでした。 やっぱり、遠いのでしょうねましてや朝の5時から起きてワッチしているJAはみんな超DXサーばかりでしょう。 この日のJA は、JL7BRH/JA1QXY/JA7IJ/7K4DHBJK1QJE/JA8RJE/JA7AGO/JA3MZB/JH4GJR/JA3FGJ/JA6GYF/JR8TFNでした。
ここでは、あまり時間が無かったので、JAを含み6局のみのQSOになりました。 この日の、JAは、JA1MAO/JR1GMKでした。 この後は、SMのストックホルムの予定でもう運用はできません。 これからあの重たいリグとアンテナの持ってSMに行くのかと思うと疲れがどっとでてきそうでした。
そこで考えました、「リグやチューナーは、借り物だから持って帰らなあかんけどアンテナは、JAで使う予定がない、そうや、ここに置いて帰って、ヨット一緒に送ろう」と。 なかなか良い案でした。その通りにしました。 これで楽になり、後はみんなと普通の観光客として、行動をともにしました。
交信データ
OH2 ポルボー:41QSO
OH2 コティルオト島:189QSO
OH1 ツルク:6QSO
合計 236QSO
JR3QHQ
田中透
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