●摂津国 〜『日本書紀』にみられる津国(つのくに)〜
古文書に見られる「津」とは今でいう「港」のことを指します。『日本書紀』などに記載がみえる「難波津」(なにわのつ)とは、つ
まり、今の大阪の港を指しています。その昔、この難波津を中心とした国を「津国」(つのくに)と呼んでいました。8世紀には「摂
津国」(せっつのくに)と改称していますが、律令制の五畿の一国として位置づけられています。港に重点を置くことで、軍事的、そ
して経済上欠かすことの出来ない国へと発展していくことになります。
●摂津国の具体的範囲 先に記載しました
「摂津国」の具体的な範囲ですが、『延喜式』(養老律令の施行細則)や『倭名類聚抄』(平安期の漢和辞典)では、住吉、百済、
東成、西成、島上、島下、豊島、能勢、河辺、武庫、八部、兎原、有馬などの郡が挙げられています。現在でいうと、大阪市や堺市一部
をはじめ、三田・神戸から三島郡までを指します。
これらが明治の廃藩置県で統廃合を行い、猪名川より西の5郡は兵庫県、
東の7郡が大阪府に入ります。
●北摂の具体的な位置 さて、前置きが長くなりましたが、この「摂津国」の北部にあたる地域が北摂(ほくせつ)と称される様になり、現在でもそう称されています。具体的な地名は以下の通りです。
【大阪府】 豊能郡、池田市、
豊中市、箕面市、茨木市、高槻市、 三島郡、吹田市、摂津市
【兵庫県】 尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、三田市、宝塚市、伊丹市、
川辺郡、川西市
これらの中で、兵庫県下に入っているものは「西摂」とも称されますが、「阪神地区」や「神戸」などで括られることが一般的となっています。
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