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第三歌集『王 様になる』 を出版しました。

絵本のような歌集を作りたくて出した歌集です。
お読みいただければ嬉しく存じます。

アルカディアシリーズ
フローラルブックス
   『王様になる』
                定価(本体\1300+税)
発行所 美研インターナショナル
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2霞ヶ関ビル18F
п@03−5501−7011(代表)
発売元 星雲社
〒112-0012 東京都文京区大塚3-21-10
п@03-3947-1021

何処の書店でも取り寄せてくれるそうですが、セブン&ワイやアマゾン等のネットでの購入が便利なようです。



 
背景の上に書く短歌を作りたくて出し た歌集です。
絵本のように見て読んでくだされば嬉しいです。



帯文に書かれている言葉は

「身体ゆるまる こころゆるまる」
レストランの窓際で、揚げたて の豚カツにナイフを入れる・・・・
取って置きの場所が、味があなたにもありますか?




ページを開けると・・・・

絵がとても楽しくて、
謎解きのように面白くてつい見入ってしまいます。

道案内をするかのようにときどき可愛いライオンがあらわれます。

絵の右の文字はは英訳です。

この歌集のあとがきを考えている最中に父が亡くなりました。思いもかけないことでした。
だからあとがきは父のことになってしまいました。私にとってこの歌集は父からの贈り物のような気がしています。

↓は 『王様になる』 の「あとがき」です。

二〇〇四年七月十八日(日曜日)朝。起きるには幾分早いひ とときの程良いまどろみの中で、
この『王様になる』の「あとがき」の文章をあれこれ思っていた。

 以前から挑戦してみたかった短歌表現の一つの形。それは白い紙の上に書く短歌ではなく、色彩を持つ背景の上に書く短歌。

 短歌は五句三十一文字からなる小さな詩。表現者が選び抜いた五つの言葉が短歌という小さな詩を形作り、濃く淡く命の吐息を語り始める。小さいけれど伝統 を踏まえた不思議な力を抱く詩だ。
 とは言え、命の吐息は、色のある現実の中に生まれるもの。ならば短歌も色のある背景の上の置いてみたい。長く抱いている私の思いである。そんな思いの一 端を「あとがき」に書いてみよう!等々と半ばまどろんでいる明け方の思考は行きつ戻りつ・・・

 そうそう今朝は父のお粥を炊かなくってもよかったんだ!身体にのんびり感が広がる。一緒に暮らしている父は九十一歳、随分体力が衰えたとは言え、全くの 寝たきりの人ではない。 昨夜は孫(私の息子)と約束をしていた。「明日の朝は一緒に喫茶店のモーニングセットを食べに行こう」と。
 そんな朝だから私の思考はゆったりのんびり行ったり来たり・・。

 そのような私の元へ、ただならぬ気配でどどどっ〜と息子が駆けてきた。「お爺ちゃんが〜・・・」一瞬に私は現実を悟った。父はいつもの寝姿で穏やかな表 情で眠っていた。でも、もう起きてはくれなかった。
 あれから一ヶ月がたつ。朝昼夜朝昼夜と、父が居ても居なくても時間が過ぎて、相変わらず私は家族や季節や雑多な風景の中で、声を出し文字を書き・・暮ら している。でもあのとき以来、私に見える風景はほんの少しだけど何処かが変わった。そして、今「背景の上に書く短歌」に新しい一つの課題を感じている。課 題を与えてくれたのは紛れもなく「父」である。