私は、このお祝い会のあとに一つの計画を目論んでいた。三重県から泊まりがけで来る弟夫婦に2,3日父を看て貰って何処かへ旅をしようという計画である。老いた父を娘が看るというパターンは最も理想的のように言われるが、生やさしいものではない。特に看る娘への世間の期待は厳しい。看る幸せを思えといった感じで迫ってくる。親を思わない子は多分いないだろう。私だっておなじこと。でも、一日も休まず老親の吐息を聞きつつ過ごすのはこちらの神経が参ってしまうのだ。
しかしながら、父はまだ寝たきりというわけではない。(殆どベッドの上だが)散歩や家の向かいの病院への通院、などなど十分に出来る。更に頭が冴えている。そんじょそこらの若者なら言い負かされるだろう!
だから私も短歌の会の編集日には家を空けるし、その他の会合にも出かける。昼食は準備しておくこともあるが、体調の良い日は近くの店での外食もしてくれる。
とはいっても、私の外出は、すべてやむおえない場合だけ、自由に心を遊ばせる為の外出、外泊は殆どしない。理由は一つ、父の介護を人に頼むための準備や手順が面倒なのである。
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これは、いけない。ぜったいいけない。私が私でなくなる。
旅に出よう!余り人の行かないところへ行こう!きれいな海が見たいな!しずかな空が見たいな!
旅に出よう!